小学5年生、6年生のお子さまへのNGな声かけは? やる気を引き出す褒め方・声かけ(前編)

2018年09月05日 小学生の学び 子育て

良かれと思ってお子さまに声をかけたものの、うっとうしがられて逆効果……。そんなことはありませんか?

本当にやる気を引き出したいなら、声かけの仕方にはもっと気をつけたいところです。今回は小学校5年生、6年生のお子さまのやる気をそいでしまう、ダメな声かけの例を押さえておきましょう。

小学5年生、6年生のお子さまへのNGな声かけは? やる気を引き出す褒め方・声かけ(前編)


ぐっと心が成長する小学校5年生、6年生


自立心や反抗心を丁寧に受け止めて

小学校5年生、6年生は、思春期の入口ということもあり、自分であれこれ決めて取り組みたい自立心や、保護者さまの言うことに逆らいたい反抗心がよりはっきりしてくることが多い時期です。ともすると、勉強もあれこれ理由をつけて遠ざけようとしかねません。その一方で、この自立心をうまく受け止め、伸ばすことによって、保護者さまのサポートや声かけがなくても、自主的に宿題や勉強に取り組めるようになる可能性も秘めています。

また、一見自主的に取り組んでいるように見えても、保護者さまや学校・塾の先生などの顔色をうかがって“怒られないために”取り組むお子さまや、受験勉強などをきっかけとして“他の子に負けないために”取り組むというお子さまも出てきます。こういった動機づけでは、しばらく成績をキープできても、そのうち大人がプレッシャーをかけなければ勉強しないようになったり、挫折経験などをきっかけにすべてを投げ出したりしてしまいかねません。

保護者さまからの直接的な細かい声かけは徐々に減らしていきたいところですが、一方でお子さまの興味関心や進みたい道などにもより注目し、時には一緒に勉強の目的を考えることで、本来の意味での“自主的な取り組み”につなげていきましょう。


これを言っては逆効果! 事例でみる「NGな声かけ」


NG声かけ1:親と同じ考え方へ誘導する声かけ

「それでいいと思っているの?」「それは○○なんじゃないの?」「なんで○○しないの?」といった疑問形の声かけ。お子さまの考え方を問うているようにも見えますが、実際は保護者さまの意見に賛同するよう誘導しているように受け取られることも。小学校5年生、6年生のお子さまであれば、「ここで反論すると相手が気を悪くする」ことは察しがつきますから、自分の考えと違う場合でも事を収めようととりあえず賛同したり、逆に感情的になってわざと反論したりといったことが起き、後々不信感を持たれてしまう可能性もあります。


NG声かけ2:スケジュールややり方を確認する声かけ

「終わったの?」「間に合うの?」「それで大丈夫なの?」など、スケジュールややり方を確認する声かけは、1回や2回なら一般的なコミュニケーションの一環ですが、あまり事細かに、何度も声かけをすると監視や束縛につながってしまいます。

お子さまが自主的に取り組むのを阻むことにもなりますし、お子さまが「終わらない、間に合わない、大丈夫ではないなどと思われている」と受け止めてしまうと、保護者さまに信頼してもらえていないと思い込み、いたずらに自己評価を下げてしまいかねません。


NG声かけ3:お子さまを否定したり、いたずらに不安をあおったりする声かけ

小学校5年生、6年生となると、成績が悪いことを恥ずかしがるようになったり、テストの順位などにも関心が出てきたりします。そこで保護者さまが「だから勉強しなさいって言ったのに」「これじゃダメだね」とお子さまを否定したり、「○○ちゃんはどうなの」「負けちゃうよ」と他のお子さまと比較したりしてしまうと、お子さまにとって勉強することではなく結果を出すことが目的になってしまいます。「テストで○位を取るんでしょう?」などといった声かけも同じことです。

また、「もっとがんばらないと勉強についていけないよ」「(失敗しても)知らないよ」など、不安をあおるような言い方は、お子さまの発奮につながるというより自信を失わせてしまいかねませんから、あまり多用しない方がいいでしょう。


心配や不安が勉強の動機になってしまわないように


ポジティブな動機づけを意識した声かけを

ポジティブな動機づけを意識した声かけを

保護者さまとしては、お子さまのことを考え、心配になる気持ちはもちろんだと思いますが、小学5年生、6年生は自我が確立される時期。周りの友達が気になったり、落ちこぼれて保護者さまに見捨てられる不安にかられたりとデリケートな面を持っています。心配や不安などネガティブな動機づけで勉強することが当たり前になってしまうと、この先のモチベーションの維持が難しくなることも…。

そこで、勉強そのものを促す声かけではなく、「お子さま自身の将来の夢を叶えるために勉強する」と気づかせるなど、お子さま自身が前向きに勉強に取り組む、ポジティブな動機づけにつながる声かけがおすすめです。

具体的な例は、本記事の続きとなる「小学5年生、6年生のお子さまへのタイプ別ひと声は? やる気を引き出す褒め方・声かけ(後編)」でお伝えしますのでお楽しみに。


ライター:小芝 泉

学童保育に携わるかたわら、Webライターとして活動中の40代。仕事で多くの子どもたちと触れ合ってきた経験や、大学生の息子・高校生の娘を育ててきた経験から、学童を利用するママ&パパの相談に乗ることも多い。


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