【そうだったのか! 教育の変化】2020年ココが変わる! 保護者がおさえておきたい学習指導要領の変更点

2018年08月01日 小学生の学び 中学生の学び 子育て

2020年ココが変わる! 保護者がおさえておきたい学習指導要領の変更点

こんにちは! 小学校2年生の女の子をもつ、ワーキングマザーのしろくまかあさんと申します。

前回は、2020年の教育改革について学研教育総合研究所の桃缶先生に解説してもらいました。


保護者もぼんやりとしか知らない、教育改革…。

何やら、プログラミング・英語教育がスタートしたり、私たちがイメージする授業とは変わってくるらしい…!?

今回は、具体的にどう変わるのかを引き続き桃缶先生に聞きました!


授業スタイルが変わる!? もっと実践的な内容に

アクティブラーニング

しろくま:
先生、2020年に授業内容が大きく変わるって本当ですか?

桃缶先生:
まず注目したいのが、「アクティブラーニング」という言葉です。新学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」という言葉に言い換えられています。

ところでしろくまさんは、授業というとどんな場面を想像しますか?

しろくま:
先生の話を聞きながら、教科書を読んだり、ノートを取ったり…という感じでしょうか。

桃缶先生:
そうですよね。今まで授業は、先生が前に立って生徒が聞くという一方通行スタイルが主流でした。

ですがこれからは、生徒同士が「何でこうなるんだろう?」「こうしたらどうだろう?」と対話や議論をしたり、考えたことをまとめてプレゼンテーションをしたりして、生徒同士が学び合うスタイルが増えるんです。

「アクティブラーニング」、「主体的・対話的で深い学び」

このような学びの手法を「アクティブラーニング」、「主体的・対話的で深い学び」と言います。もちろん、教師の講義がなくなるわけではありません。

しろくま:
そうなんですね! たしかに聞いているだけよりも、自分の言葉で話したほうが身につくことってありますもんね。教室の様子が私たちのころとは変わりそうですよね。


英語の必修化で何が変わる?

英語の必修化で何が変わる?

桃缶先生:
授業スタイルだけではなく、内容も変わります。例えば、「英語教育」も大きく変わるんですよ!

しろくま:
今でも、小学校高学年だと外国語活動って授業がありますよね?

英語教育って何が変わるんですか?

桃缶先生:
今までの英語教育は「聞く」「読む」に重点が置かれていましたが、これからは「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランスよく育てることが目標です。この4技能の中の「話す」を「やりとり」と「発表」に分けて5領域ということもあります。

しろくま:
なるほど…。「話す」「書く」の技能もちゃんとしようとなったんですね。たしかに、私も含め、保護者世代は英語に苦手意識がある方が多いですからね…。コミュニケーションにも力が入るのはいいですね!

「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能、5領域

桃缶先生:
この新しい英語教育は、小学3年生からスタートします。

しろくま:
え、小学3年生からですか!?

桃缶先生:
まず小学3年生~4年生では、ゲームや歌を通して英語に慣れ親しむとされています。

そして小学5年生からは簡単な文法事項も学びます。「教科」として扱われることになり、成績もつくんですよ。

しろくま:
成績もつくんですね…。保護者も子どもから聞かれたときに答えられるように予習が必要かもしれませんね。

桃缶先生:
さて、英語教育が変わるのは小学校だけではありません。

中学・高校で学ぶ内容のレベルも上がります。理想とされるのは中学校卒業時点で英検3級~準2級レベル、高校卒業時点で英検2級~準1級レベルの英語力が身についていることです。

しろくま:
わあ…結構レベル高いですね! 本気で英語力をアップさせる内容になっているんですね。

桃缶先生:
さらに、前回ご紹介した「大学入学共通テスト」の英語では、英検のような民間試験を事前に受けさせ、「聞く・話す・読む・書く」力を評価する予定です。


プログラミング教育っていったい何を学ぶの?

プログラミング教育っていったい何を学ぶの?

桃缶先生:
新たな取り組みはこれだけではありません。他にもプログラミング教育が開始になります。

しろくま:
プログラミング…。授業が始まることは噂には聞いたことがあるのですが完全に未知の領域です。

桃缶先生:
そもそもプログラミングとは、コンピューターが理解できる言葉を使って、コンピューターに動作の指示を出すことを言います。

しろくま:
それを学ばせるということですか? プログラミング教育って具体的にどのような内容になるのでしょうか…。

桃缶先生:
まず、「プログラミング」という新しい教科ができるわけではないんですよ。音楽の時間にプログラミングソフトを使って作曲する、算数や理科の時間にプログラミング的思考を育成するなど、すでにある教科の中でプログラミングを活用します。

しろくま:
あ、新しい教科ができるわけではないんですね!

桃缶先生:
これらの授業は小学校からスタートし、中学校では技術家庭科でLED制御など、高校ではWebプログラミングなどを情報科で行います。

プログラミング教育とは?

しろくま:
そうなんですね! 中学校、高校でのレベルもかなり高くてびっくりしました。

しかし、なぜ小学校からプログラミングを始めることになったのでしょうか?

桃缶先生:
日常生活で例を挙げると、例えば今朝スイッチを入れてきたロボット掃除機、駆け込んだコンビニの自動ドア、乗った電車、炭酸水を買った自動販売機などは、全てコンピューターやAIによって正常に動いています。

しろくま:
たしかに…。便利に使ってはいますけど、コンピューターとかAIによって~なんて考えて使ってなかったです。

桃缶先生:
便利だなあ~と使っているだけでなく、その裏側にある構造や人間がどのように指示を出せば動くのかなどを、ある程度理解できていることが求められているのです。

しろくま:
そうなんですか?

桃缶先生:
はい。今、コンピューターやAIがどんどん発達していますよね。それらの仕組みを知って的確に指示を出せるようになることは、作業を効率化させたり、これまでになかったことを実現させたりすることにつながるのです。

しろくま:
なるほど…。今の子どもたちは生まれたころからスマホがある時代ですもんね。大きくなるころには、もっともっといろんな技術が進むでしょうし、そういった技術を使いこなせる力は大切になってくるんですね。

桃缶先生:
また、プログラミング教育では、プログラミングを学ぶ過程で得られる論理的に考えて実行する力、つまり「プログラミング的思考」を学ぶというのも大きな目的です。


道徳は考えて議論する「特別の教科」に

道徳は考えて議論する「特別の教科」に

桃缶先生:
変更点はこれだけではありません。「道徳教育」も変わります。

しろくま:
道徳もですか! はじめて知りました。

桃缶先生:
実は今までの道徳は「教科」ではなく、学校教育全体で行う「領域」として位置づけられていました。

しろくま:
たしかに、他の教科に比べ、授業の頻度はあまり多くはなかった記憶があります。

桃缶先生:
はい、これまではそうでした。しかし、この形式では道徳が軽視されがちだったり、読み物を読んでどう思ったか感想を言うだけの授業があったりなど、様々な課題が生まれてしまいました。

しろくま:
そうだったんですね。それで、どう変わるのですか?

桃缶先生:
まず小学1年生から中学3年生まで、道徳は「特別の教科」として扱われ、検定教科書も作られることになりました。そして特定の考え方を押し付けるのではなく、考えて議論することを大切にします。また、数値で評価することはしません。

しろくま:
普通の教科と違う点があるから、「特別の教科」という呼び方をするんですね。

桃缶先生:
はい。小学校では平成30年度から、中学校では平成31年度からこの「特別の教科 道徳」が全面的に実施されます。

しろくま:
小学校ではすでにスタートしているんですね。全然知らなかったです!

これを機に子どもの教科書をチェックしようと思います。

桃缶先生:
はい。社会に対応して、教育も大きく変わりますが、ぜひ焦らずに、お子さまと一緒に楽しみながらこれからも学んでくださいね。

しろくま:
新しい学習指導要領によって、「考えて実践する力」を重視する内容が大幅に増えることがよくわかりました。桃缶先生、ありがとうございました。


協力:学研教育総合研究所


ライター:しろくまかあさん

小学校2年生のひとり娘を育児中のワーキングマザー。特段、教育熱心なタイプというわけではないが、娘にはごくごく一般レベルくらいの学力は身につけ、憂いなく楽しい小学校ライフを送ってほしいと願っている。


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