小学校の国語に変化! 知っておくべき3つのポイント

2018年03月22日 小学生の学び 子育て

2018年度から小学校の国語の授業が変わるということをご存知でしょうか。

全く新しいことが増えたり、これまでの内容が無くなったりするのではなく、社会人になって必要とされる力をつけるため、学習のポイントが変わってくるのです。

今回は新しい国語の授業に向けて知っておきたいポイントや、ご家庭でできる国語力アップの取り組みなどをご紹介します。


小学校の国語はこのように変わる! 3つのポイント

  1. 国語学習の時間が1割ほど増える
  2. 相手の話をよく聞き整理する力や、自分の考えを説明する力、意見を交換し合う力などを育むための授業が増える
  3. 言葉の意味をよく理解し、語彙力を高め、使いこなせるようになるための授業が増える

つまり、国語の授業時間が増え、さらに国語以外の教科でも国語力が求められるようになるということです。


各学年でこんなことが増える・変わる

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学校のカリキュラムは文部科学省が策定した「学習指導要領」によって作成されます。2018年度からは学年ごとに「目標」として次のようなことが挙げられています。

小学1、2年

  • 経験したことや想像したことなどについて、順序を考えながら話す
  • 大事なことを聞き落とさない
  • 話題に沿って話し合う
  • 簡単な構成を考えて文や文章を書く

小学3、4年

  • 調べたことなどについて、筋道を立てて話す
  • 話の中心に気をつけて聞く
  • 進行に沿って話し合う
  • 段落の関係に注意して文章を書く
  • 幅広く読書をする

小学5、6年

  • 目的や意図に応じて的確に話す
  • 相手の意図をつかみながら聞く
  • 計画的に話し合う
  • 考えたことなどを文章全体の構成を考えて書く

これらは、さらに「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」などの領域に分かれ、それぞれ詳細な指導内容が定められています。


国語力チェックリスト

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ここで、新しい国語の授業が始まる前に、お子さまの国語力をチェックしてみましょう!
次の各項目のうち、お子さまの様子にあてはまるものを選んでください。


□ なんでも「やばい」「すげぇ」「かわいい」など、1つの単語で表現する
□ 「りょ」「わら」「草生える」といったネット用語を、友だちや家族以外の人との会話でもよく使う
□ 感想を聞いても「普通」「よかった」など表面的な答えしか返ってこない
□ 何か尋ねると黙ってしまい、返答することができない
□ 学校での出来事を聞いても、事実(あったこと)だけを話し、感想(どう思ったのか)や理由(どうしてそうなったのか)を言わない

年齢にもよりますが、3つ以上当てはまる場合は要注意です。このような様子が見られるお子さまは、文章を作ったり、会話を続けたりするための「語彙力」が足りていないことに加え、言葉を組み立てる「構成力」が未熟であるのかもしれません。

友だち同士の会話ならよいかもしれませんが、子どもの頃からその場にあわせた会話をし、正しい敬語の使用に努めること、そして文章力を身につけるトレーニングをすることが、国語力アップにつながります。


ご家庭でできる、国語力アップへの取り組み

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新しい国語の授業内容は各学校・各先生により異なりますが、その前段階として、ここではご家庭でできる「国語力アップ」に向けた取り組みをご紹介します。

最も簡単ですぐにできることは、ご家庭での会話を増やすことです。お子さまに今日あった出来事を尋ねてみたり、一緒に読んだ本やテレビ番組の感想を聞いてみたりしましょう。そしてお子さまが話すことに対し「詳しく教えて」「なぜだと思う?」「どうしてそう思ったの?」などと質問を投げかけてみてください。

質問に対してどう答えるかを考え、実際に言葉にして伝えるのは、大人でもなかなか難しいものです。しかし、このようなやりとりを続けることで、お子さまは自然と「どう話せば伝わりやすいか・わかってくれるか」といったことを学んでいきます。また、保護者から「私はこう思うよ」「こんなことじゃないかな」などと返していくことで、お子さまは上手な伝え方や言葉の使い方などを身につけていきます。

机に向かって勉強することも大切ですが、こうしたご家庭での会話も国語力を上げる効果があります。ぜひ、試してみてくださいね。

【執筆者紹介】
特定非営利活動法人日本ITイノベーション協会
平成16年1月に内閣府からの認証を得て以来、「Instructional Technology(教育的技術)」を旨とし、国際的人材育成指標である「経済協力開発機構(OECD)」が提唱する各種コンピテンシーをベースに人材育成の基軸を設定。国や各自治体・各大学・各企業が制定している個別指標と紐付けてカスタマイズし、実用可能な教育プログラムの開発を手掛ける。国の教育指針である「生きる力」とは、自分で問題発見を行い、周囲を巻き込み問題解決していく力であると捉え、「社会に出て、社会を築く人材」を輩出するための教育プログラムの開発を行い、小学生~高校生の教育にも力を入れている。


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