【10月18日は統計の日】身近な数を使って、子どもとグラフを作ってみよう

2018年10月12日 小学生の学び 子育て そのほかのみっけ!

2020年度から小・中・高等学校で順次実施される新しい学習指導要領では、プログラミング教育の導入や外国語科目の正式な教科化などが注目されています。一方、算数・数学においては「統計教育」が重要視されるようになることをご存じでしょうか。今後、情報を活かすために必要な統計データやグラフを読み解く力は、ますます重要になっていきます。小学生のうちから統計に慣れ親しませるためにも、楽しく学習できるようにサポートしてあげたいところです。

そこで、ここでは統計の基礎知識と、子どもと一緒に楽しく取り組めるグラフの読み方・作り方をご紹介します。

統計とはどんなもの?


統計とはどんなもの?

統計や統計教育という言葉を聞くと、私たちにはあまり関係のないもののように感じるかもしれません。しかし、統計は私たちの日常の中でたくさん使われています。

そもそも統計ってどんなものなのでしょうか。

それは簡単にいうと「ある集団の性質を数量的に調べること」です。

たとえば、お子さまのテストの点数を考えてみましょう。お子さまの国語のテストを10枚並べて見てみると、お子さまが国語のテストで毎回どれだけの点数を取っているかがわかります。これがひとつの統計データです。ただし、国語のテスト1回分の点数だけでは統計になりません。これは「数」ですが、「集団」ではないからです。

同じように算数・理科・社会のテストも10枚ずつ並べてみると、どの教科が得意で、どの教科が苦手かわかるはずです。このようにお子さまのテストを集めて比べることで、どんな傾向があるのかがわかりますね。これが統計の基本です。


統計に使われるグラフの種類

数を集めても、数字のままでは何を示しているのかわかりませんね。そこで、統計データの傾向をわかりやすくしたり、比べやすくしたりするためにグラフを使います。グラフにもたくさんの種類があるので、見やすいグラフを使うようにしましょう。

学校の授業でよく使われるグラフには、次のようなものがあります。

  • 棒グラフ
  • 折れ線グラフ
  • 円グラフ

もしかすると、日常生活でも目にしているかもしれません。これらのグラフには、それぞれ得意分野があります。ひとつずつ見てみましょう。


【棒グラフ】

縦もしくは横に伸びた棒の高さ(長さ)で、量の大小を表します。たとえば学校に通っている生徒の数を、学年ごとに調べたい場合などに使えます。1年生が100人、2年生が90人、3年生が125人だった場合、3年生の棒が一番長いので、3年生の生徒の数がもっとも多いことがすぐにわかります。


【折れ線グラフ】

量が増えているか減っているかを見るのに向いています。1時間ごとの気温の変化や、身長の伸び方の度合いを確認するときなどに使えます。

お子さまのテストの点数も、1回目が70点、2回目が75点、3回目が82点であれば、線が右肩上がりになっているはずです。お子さまがきちんと勉強をして、それがテストの結果にも表れていることがわかりますね。


【円グラフ】

円を扇形に分割したグラフで、全体の中でどれくらいの割合を占めているかを表すのに向いています。

たとえば30人のクラスで「好きな教科は何ですか?」というアンケートを取ったとします。その結果、15人が体育が好きだということがわかりました。これを円グラフに表すと、円の半分が体育に割り当てられます。割合が高い項目ほど、円グラフの中で占める面積も大きくなります。


統計データをじっくり見てみよう

総務省統計局の「キッズすたっと~探そう統計データ~」は、小・中学生向けデータの検索サイトで、学校の授業に関係のありそうなさまざまな統計データを見ることができます。

ゴミがどれくらい出されているのか、どんなスポーツに人気があるのかなど、普段目にしているものがデータ化されているのを見ると、数字がぐっと身近なものに感じられますよ。

何から調べたらいいか思いつかなければ、今自分が住んでいる場所とおじいちゃん・おばあちゃんが住んでいる場所を比べてみましょう。住んでいる都道府県の面積はどちらが大きいのか、人口はどちらが多いのかなど、比べてみると「思っていたより、小さい町だったんだ!」といった新しい発見があるかもしれません。


身近なものをグラフにしてみよう

統計やグラフに慣れるには、できるだけたくさんの数やグラフに触れることが大切です。そこで、お子さまと一緒に身近な数字をグラフ化してみるのはいかがでしょうか。身長や体重、毎日の気温の変化、テストの点数、通っている習い事にきている男の子と女の子の人数など、グラフ化できる数字は日常生活の中に溢れています。

グラフにすることができたら、お子さまと一緒にグラフについて考えてみましょう。たとえば、毎日の気温の変化のグラフであれば、高い気温の日と低い気温の日があるはずです。この温度の差がどうして起きたのか、お子さまに聞いてみましょう。頭を使って考えることで、お子さまの考える力が養われていくでしょう。


遊び感覚でグラフに慣れよう

私たちのまわりには統計データやグラフが溢れていますが、統計やグラフの読み取りを「難しい」「苦手」と感じている子どもは多いようです。これからの子どもたちには、こうした統計データをきちんと読み解く力が求められています。勉強としてではなく、遊び感覚で親子で一緒になって数字を楽しむことから始めていきたいですね。


ライター:七尾 なお

生活コラムから経済誌まで、ウェブや雑誌を問わずさまざまな媒体で執筆をするフリーライター。男の子と女の子の二児の母。父親向けのコラム執筆や、育児に奮闘する母親や父親向けの情報サイトの運営など、教育関連の執筆にも力を入れている。

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