これからの子どもに必要とされる力、ITリテラシーってなに?

2018年04月05日 子育て そのほかのみっけ!

これからの子どもに必要とされる力、ITリテラシーとは

スマートフォンを買ってほしいと子どもに言われたことはありませんか。

スマートフォンは便利だし、子どもの安全確認や、勉強のために買い与えてもよいと思うかもしれません。一方でネットのトラブルに巻き込まれたりしないかと心配する気持ちもあるでしょう。子どもが安全にインターネットを使うためにはどうすればいいか。そこで大切になってくるのが『ITリテラシー』です。


ITリテラシーってなに?

ITリテラシーという言葉をよく知らない、という方も多いのではないでしょうか。ITリテラシーとは情報を活用するための力です。

例えばスマートフォンは、インターネット経由で情報を交換し合うことで、友人同士の交友を深めることができます。便利な機器ですが、利用するには、まずスマートフォンの操作方法をマスターする必要があります。また、どんな情報なら発信してもよいのかを判断する力や、友達に成りすました詐欺にあわないよう、受け取った情報が正しいかどうか判断する力が必要になります。

ITリテラシーとは、このように、情報機器やネットワークを使いこなすスキルと、情報を判断したり、上手に発信したりする力のことをいいます。

現代では必須ともいえる力ですが、その程度にはかなりの個人差があります。自分にどの程度のITリテラシーがあるかは各種検定試験で知ることができます。国家資格であるITパスポート試験のように有料のものから、ネット上で簡単に受けられる無料のものまであるので、気になる方はぜひ試験を受けてみてください。


ITリテラシーが低いとトラブルに巻き込まれることも!?

ITリテラシーが低いというのはとても危険な状態です。例えば突然、身に覚えのないサイトから支払いの請求メールが来たら、あなたはどうするでしょうか。多くの人がそういったメールが架空請求だと知っていたり、インターネットで調べて架空請求であると気づいたりして、メールを無視するでしょう。しかしITリテラシーが低い人は、情報を判断するための知識がなく、調べることもできないため、架空請求だと判断することができません。

ITリテラシーが低く、こういった被害にあいやすいのが、子どもです。実際、見知らぬ情報サイトを閲覧した後、わずかワンクリックで「利用料15,000円を3日以内に支払ってください。」というような表示がされ、小学生や、中学生の子どもが慌ててお金を支払ってしまった、というケースがあります。

対処法や、情報の真偽の見極め方がわかっていれば、被害を防ぐことができます。子どもでも大人でも、インターネットを使う以上、悪質な情報から逃れることはできません。大切なのは、こういった被害から身を守るためにITリテラシーを高めることです。


ITリテラシーが低いと損をする?

ITリテラシーの低さは便利さや大切な機会を捨ててしまうことにもなります。

例えばLINEやTwitterに代表されるSNS(ソーシャル ネットワーキング サービス)は、大変便利なコミュニケーションツールです。情報の公開範囲や、プライバシーの設定をしっかりと行えば安全に使うこともできます。しかし、ITリテラシーの低い人の中には、それらの機能や設定を知らず、個人情報をネット上にさらすのは危険だ、という認識から一切使わないという人もいます。ITリテラシーの低さが大切なコミュニケーションの機会を減らしてしまっているのです。


子どものITリテラシーを育てるには

子どものITリテラシーを高めるには何をすればよいか、という悩みをよく耳にします。

ITリテラシーを高めるにあたり、一番必要なのは情報機器を積極的に使うということです。

SNSやLINEでの悪口やいじめが子どもを追い込んだ、とニュースになり、子どものIT利用を制限しようという声が上がることがあります。

もちろんスマートフォンの使用やSNSの利用を禁止している学校もありますが、うまく活用している例もあります。

ある高校では生徒自らクラスのLINEグループをつくり、そこで提出物や必要な持ち物に関する情報をやり取りすることで、忘れ物が減り、宿題の提出率があがったそうです。

不登校の子どもが学校や社会とつながる方法としてSNSを利用しているケースもあるのです。

心配のあまり子どもをITから遠ざけることは、むしろITリテラシーの低下という危険を招きかねません。どのように活用することが最も適切かを学ぶことが、ITを使ったいじめや、インターネットのトラブルを防ぐ有効な手段になります。

まずは家族でLINEのグループを作ってコミュニケーションをとったり、SNSで1日の報告をしたりしてみてはいかがでしょうか。保護者と子どもがうまくかかわりあいながら、ITを使い、その中で利用のルールやマナーを教えていくことが、子どもを守るためのITリテラシーの向上に役立つのです。


ライター 大久保智弘
高校、中学で教員を務め、情報科の担当として、生徒たちにプログラミング言語などを指導。現在はスクールカウンセラーを務めるベテランライター。二児の父として、子どもの心を見つめながら子育てをするパパライターでもある。

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