できないことに直面したとき、どう考えたらいいの? その方法を学ぼう!|イベントレポート:マインドセット編

2017年12月28日 学研ゼミを使おう 行ってみた・やってみた 小学生の学び

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目次
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1.マインドセットとは?
2.できない理由を科学的に考える
3.良いプラクティスと悪いプラクティス
4.固定マインドセットと成長マインドセット
5.グローバル教育とは?
6.まとめ・保護者の声
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10月下旬。
雨の降る寒い日に、六本木の会場に集まった9歳~11歳の子どもたち11人。
この日は、グロースマインドセット(成長マインドセット)を1日かけて学びました。
その日の様子を、イベント担当の本間がレポートいたします♪

身体と心が急成長する小学校中・高学年は、自分の好きなことややりたいことが見えてくる反面、
練習をさぼったり、周りのお友だちと比較して、できないことを諦めたりしてしまう時期でもあるのではないでしょうか。
そんなときの心のもちようや考え方について、KAZ先生が明るく、科学的な脳の動きもからめて教えてくれました。

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KAZ(下島 一晃)先生プロフィール(写真:赤いTシャツの方)

株式会社 ImaginEx Co-Founder, 取締役。早稲田大学国際教養学部卒。
高校卒業までの12年間をアメリカ東海岸で過ごす。
大学時代はバイリンガル講師のみを採用する企業で英語講師を務め、社内トップ講師の一人として活躍。
2012年からは軽井沢で日本初となる全寮制インターナショナルスクール(ISAK)の立ち上げに参画し、組織の基盤を築く中心的な役割を担う。
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プロフィールを見ると、とってもすごい方…厳しい方かな…と思ったのですが、
とてもフランクでおおらかで、熱い探究心をもった、マインドセットの実践家です。
KAZ先生と打ち解けた子どもたちが、KAZ先生のちょっとしたミス(コンセントが抜けちゃった!など)にツッコミを入れて笑いあう場面も。
そんなKAZ先生のファシリテートで、頭を使う時間と身体を使う時間を交互に行い、合間にちょっと難しいアクティビティで気分転換をしながら、1日めいっぱい学びました。

大人もびっくりするほど頭と心の成長を遂げた子どもたちの様子をお伝えします!


1.マインドセットとは?


“マインドセット”と聞くと、なんだか怪しいな、英語を話せないのに大丈夫かな、初対面の子たちと1日いっしょに過ごすのは心配、なんて思ってしまいますよね。
でも、子ども向けのワークショップ経験が豊富なKAZ先生と、2名のスタッフさんがついてくれるから大丈夫。
英語もツールとして出てきますが、毎回きちんと訳してくれるから安心です。

最初にアイスブレイクをして、盛り上がったところでイベントが始まります。
このイベントは、自分と向き合うことがテーマなので、自分の考えをまとめ、発表する機会が多く用意されています。

まずは、英語で自己紹介をして、名前を覚えるゲームを。
初めて会う子どもたちは、お互いに緊張していましたが、じょじょに打ち解けていきました。

イベント全体を通して、正解がなく、優劣がなく、年齢もさまざま、みんなが初対面なので、さっぱりとした心地よい関係を築けていましたよ。



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2.できない理由を科学的に考える


打ち解けてきたところで、脳の仕組みについて、みんなで考えます。
ここでは、物事ができるようになるのは“ニューロン”のおかげだということを知ります。
みんな小さいときは自転車に乗れなかったのに、ある時乗れるようになるのは、「ニューロンがつながったから」なのですね。
できないことに直面したとき、「ニューロンがつながってないんだ」と気づき、「ニューロンをつなげるようにしよう!」と心がけることが大切だと学びました。


3.良いプラクティスと悪いプラクティス


“練習する”は、英語で“PRACTICE”という単語ですね。
PRACTICEの意味を知ってから、良いPRACTICEと、悪いPRACTICEの例を考えます。
海外の人たちの超人的な仕事ぶりがまとめられたおもしろ動画*を見たあと、この人たちもニューロンがつながっているからできるんだ! と気づきました。

それでは、ニューロンがつながる瞬間を体験してみましょう。
自転車に乗る練習をした時と同じように、ジャグリングのPRACTICEを行います。
ジャグリングは、できないときとできたときの差がハッキリ出るアクティビティです。
テニスボールを使って、2個をキャッチ。
もちろんすぐにはできません。

できないとき、諦めることも、人のせいにすることもかんたんです。
諦めるPRACTICEを続けると、諦めることが上手になってしまう。
人のせいにするPRACTICEを続けると、人にせいにすることが上手になってしまう。
「失敗しても、もう一回やってみる! と思うようにPRACTICEしてみよう!」とKAZ先生からお話があり、みんなでまた挑戦。

すると、2個できた! という子が出てきました。
ここで一度、みんなで集まって振り返ります。
「悪いPRACTICEってある?」と先生に聞かれて、子どもたちから次々に例が飛び出してきました。

「練習をさぼっちゃう」「あの子もできないからいいやと思っちゃう」「すぐ兄弟とケンカしちゃう」「ピアノの練習を早く終わらせようとする」など。

KAZ先生から、「ふとしたときに、本当にこのPRACTICEを上手になりたいのかな? 悪いPRACTICEじゃないかな? と確認してみよう。」という言葉で午前中は終了です。

昼休みは、一人が始めたなぞなぞに、みんなで大盛り上がり!

*ぜひ“PEOPLE ARE AWESOME (FAST WORKERS EDITION)”で検索してみてください!



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4.固定マインドセットと成長マインドセット


午後は、“固定マインドセットと成長マインドセット”について学びます。
“良いPRACTICEと悪いPRACTICE”の話をしたあとなので、難しい言葉でしたが、子どもたちは感覚的に理解していた様子。

固定マインドセットは、「もうだめだ・自分にはできない」と思い込み、固定してしまうこと。

成長マインドセットは「どうやったらできるようになるかな? もう一度やってみよう」と思うこと。

「固定マインドセットと成長マインドセットを自分の言葉で説明してみよう!」と言われると、
「ネガティブとポジティブ」「自分を信じないか、信じるか」「自分の限界を決めつけるか、自分の可能性を信じるか」など、子どもたちから深い言葉が次々に出てきました。

そして、自分の経験の中で、固定マインドセットだったときと成長マインドセットだったときを振り返ってみました。


固定マインドセットだったときは、
「鉄棒が難しくて、こんなことできないと思っちゃったとき」

成長マインドセットだったときは、
「絵がうまく描けなかったけど、もう一度やったらうまく描けたとき」
「ぶ厚い本を読んでいて、のこり110ページ、頑張って読もうと思ったとき」

など、一人ひとりが自分と向き合って考えたことを発表しました。

最後に、「どんな自分になりたい?」「PRACTICEすること」というカードに自分の考えを書き込み、一人ひとりが発表しました。
感じることがたくさんあったようで、みんなぎっしり書き込んでいました。

KAZ先生から、「固定マインドセットじゃなくて、成長マインドセットにスイッチを切り替えてみよう」
「PRACTICEし続ければ、ニューロンがつながっていく。僕だってできる、私だってできるようになるよ」と言葉があって、長く熱い1日が終了しました。



5. グローバル教育とは?


何がグローバル教育なのだろう? と疑問をもつ方もいらっしゃるかもしれません。
グローバル教育とは、地球規模で物事を考え、課題を解決できる人間になるために学ぶ教育のことです。そのひとつが、今回の“マインドセット”でした。
このイベントを通して学ぶことは、実は海外のことではなく自分のこと。
日本の教育では、“学び方や心のもちよう”は、なんとなく体感したり、個人の経験に基づいて体得されたりしているものですよね。

“何かを学ぶ方法・何かができるようになる方法”を、科学的に整理し、客観的な思考ができるようになることで、ぐっと成長する可能性が高まります。

そして実はとても大切なことは、子どものそばに寄り添い、疑問や深い思考を共有し、受け止める<大人のマインド>です。
KAZ先生の「どう感じた?」「どうして?」と深い思考を促す声かけや、
子どもたちの発言のあとに「Nice!」「それいいね~」と、すべての発言を受け止める力があったからこそ、子どもたちはのびのびと思考し、表現できたのだと思います。


6.まとめ・保護者の声


< まとめ >
大人でも身につけることが難しいグロースマインドセット。
答えがない問いに対して、子どもたちなりに考え、発言していました。
また、「決まった正解」を答えようとする子どもたちに対して、自由でいいんだよ、というKAZ先生やスタッフ・空間の雰囲気が、じょじょに子どもたちを深い思考へ導いていました。
こういった思考のトレーニングが日常的になるといいですね。


< 保護者の声 >
ピアノの練習をさぼりがちで親としても困っていたところでもあったので、ありがたい内容でした。
社会人でも受けられる、受けてもらいたいプログラムですね。
明日すぐには役立たないかもしれないけれど、自分の生活もこの先どうなるかわからず、子どもに指針を出せない中で、このイベントで子どもたち同士が自分のことを考えることで、何かのきっかけになったのではないかと思います。


今後も、学研ゼミ「でかけよう!体験イベント」をお楽しみに♪


文:学研ゼミイベントSTAFF/本間

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